2014年05月24日

Pete Drake & His Talking Steel Guitar

先週の『SEIKO Hits Around The Clock』で紹介された
50年前のチャート。

1964年5月16日付 ビルボードTop 10

10位 ロイ・オービソン「It's Over」
9位 ダニー・ウィリアムス「White On White」
8位 ジャン&ディーン「Dead Man's Curve」
7位 サミー・デイヴィス Jr.「Shelter Of Your Arms」
6位 フォー・シーズンズ「Ronnie」
5位 ビートルズ「Do You Want To Know A Secret」
4位 デイヴ・クラーク・ファイヴ「Bits And Pieces」
3位 ビートルズ「Love Me Do」
2位 ルイ・アームストロング「Hello, Dolly」
1位 メリー・ウェルズ「My Guy」

先月9位だったメリー・ウェルズが大躍進。
スモーキー・ロビンソンによる曲「My Guy」で遂に1位に。
6位のフォー・シーズンズ「Ronnie」は、
ひとつ前のシングル「Dawn(Go Away)」と
次のNo.1シングル「Rag Doll」に挟まれて地味な印象を受けるけど、
改めて聴くとやっぱりすごくいい曲。
ビートルズの侵略を受けても全くブレない音楽性が素晴らしい。
そして久しぶりに登場のロイ・オービソン!
この「It's Over」で勢いをつけて
次の「Oh, Pretty Woman」の特大ヒットに見事繋げる。

この週のチャートはトップ10以下も好きな曲がたくさんあった。
ダイアン・リネイ「Kiss Me Sailor」(29位)とか、
リック・ネルソン「The Very Thought Of You」(32位)とか、
ニノ&エイプリルの「Tea For Two」(62位)とか。
96位にストーンズの「Not Fade Away」がちょこっと顔を
出したのも嬉しかった。

でも一番気になったのは52位にランクインした、
ピート・ドレイク&ヒス・トーキング・スティール・ギターの
「Forever」という曲。

何とも言えない曲の奇妙さとユルさに圧倒されて、
YouTubeで映像を観てみたら更なる衝撃を受けた。

これをモンドと言わずして何と言うんでしょう。
チューブみたいなものを口にくわえているのは、
トーキング・モジュレーター。
ヴォコーダーの元祖みたいなものだが、
スティール・ギターの音色と合わさると
古いんだか新しいんだかよく分からないサウンドになって、
まるで50年代のSF映画を観ているような不思議な気分になる。

カントリー風の白いジャケット(ヌーディー・スーツ?)を
着たバンド・メンバーの風貌や、後ろに座ってる人たち、
途中でいきなり入る男女混成コーラス隊の雰囲気など、
何から何までストレンジ!
(すでにビートルズの時代になっても、
こんな曲がヒットしてるアメリカ音楽の奥深さに目眩がする)

ピート・ドレイクについては
ジョージ・ハリスンの『All Things Must Pass』にも参加してる
有名なスティール・ギター奏者で、
前にAgainの店主・石川さんに色々と教えて貰ったことがある。
トーキング・モジュレーターもこの人が発明したとかで、
カントリー・ミュージック界の異端児と言われているらしい。

知識としては知っていたけど、
この「Forever」の映像を観て
初めてその異端さが分かった気がする。
(スティール・ギターについては石川さんのこのページ参照。
あとピート・ドレイクについては自分のこの日のブログでも書いてます)

カントリーは知れば知るほどヤバい音楽だ。


今日のBGM:「Forever」by Pete Drake & His Talking Steel Guitar


Pete Drake.jpg


posted by Good Time Graphicker at 05:19| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月19日

BAND WAGON

最近、鈴木茂の『BAND WAGON』をよく聴いている。

先週、渋谷WWW観てきた名盤再現ライヴ・シリーズ
「HMV Get Back Session」で、
このアルバムを生で体現しちゃった影響なのだが。

ここ数日のカラッと晴れた湘南の気候と、
本作に充満している埃っぽい、むせ返るようなLAの空気が妙にマッチして
聴いてて最高に気持ちいい。
今日のジョギングのBGMでもずっと流しっぱなし。

昔から大好きな盤だったけど、
今になってこんなに熱い2次ブームが来るアルバムって結構珍しいかも。

再現ライヴは本当に素晴らしかった。
あんなにかっちょええ〜ギター・プレイを満喫したライヴは
いつ以来だろうか。茂さんの声も出てたし、
田中章弘氏を始めとする新旧メンバーによる演奏も最高だった。

普通、ライヴって選曲のワクワク感が大きな魅力だけど、
アルバムを曲順通りに丸々再現するライヴはその魅力がない。
その代わりに隅から隅まで聴き込んだ懐かしいアルバムが、
目の前でリアルな音として命が吹き込まれていく過程を楽しむような
ドキュメントな興奮がある。

名盤再現ライヴ・シリーズ、これからも続けていって欲しい。

ところで、その茂さんのライヴのアンコールで
聴き慣れない曲が1曲だけ披露された。
帰ってから調べてみたら、1992年にリリースされた
『Gentle Snow』というオムニバス・アルバムから
「夜更けにベルを押す時は」という曲だった。

とても華やかなアレンジとメロディを持つ曲で、
鈴木茂という人のアレンジャーのセンス、
メロディ・メイカーぶりに改めて気付かされた。

ロックでファンキーでギター侍な
『BAND WAGON』も大好きなアルバムだけど、
実は『Lagoon』や『Caution!』といった
ライトメロウなアルバムも同じくらい好きだったりして。
(ライヴのアンコールでは「レイニー・ステイション」も演ってくれた!)

次回の名盤再現ライヴ・シリーズは
『Lagoon』でひとつお願いします!


今日のBGM:「100ワットの恋人」by 鈴木茂

↑ライヴではこの曲のクラヴィネットのギコギコしたサウンドも
うまく再現されてた。
男臭いファンキーなサウンドと、
恋人との甘い生活を描いた歌詞とのギャップが鮮烈で
昔から大好きなナンバー。

↓自分が持っている30周年記念CDはサイン入りの自慢盤。


Band Wagon.jpg


posted by Good Time Graphicker at 04:32| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月08日

Handful From 7inch Record Shelf

出張ブランディン@Live Cafe Again。

今回のテーマは何も発表されておらず、
更に連休最終日ということもあって
お客さんが少ないのではないかと鑑み、
ファンはこういう時にこそ行かなきゃいけないと責任を感じて、
鎌倉から武蔵小山まで足を運んだ。

すると店に入ったらすごい数のお客さんでびっくり。
いつもの常連さんに混じって初めて見る人も多かった。
30回目にして最高の集客だったみたい。
今度こそ巷にオールディーズ・ブーム、来てるのか!?
(毎回こう思うのは虚しいのでやめようと思ってるんだけど、
宮治さんの精力的なラジオ活動が実を結んでるというのは
結構ありえることかもしれない)

さて、今回の爆音オールディーズ、
テーマは「棚からひとつかみ」。
「棚つか」と言っても、平本&宮治両氏の棚には
とんでもないお宝(レア盤ということではなく音楽的にという意味)が
多数眠っているわけで、“テーマ”といういつもの縛りが無い分、
“いい曲かかる率”が高そう!と期待した通り、
気になる曲のオンパレードでした。

以下、恒例の(超個人的な)良か曲レポート。

●スーザン・カウシル「It Might As Well Rain Until September」
カウシル・ファミリーの末娘が1976年にワーナーから
リリースしたシングル。音がすっきりと70年代してるけど、
何たって曲がいいから当然のように素晴らしい。
アルドン系の雨曲ということで
「Laughter In The Rain」と繋げて聴きたい。

●P. J. ロス「Put Your Head On My Shoulder」
無名なシンガーによる、セプターからの1971年のシングル。
ポール・アンカのオリジナルが昔からあまり好きになれなかったのに、
なぜかこのヴァージョンはすごく気に入ってしまった。
アレンジがセンス良かったからかな。

●ロブ・アンド・ロイ「It Doesn't Matter Anymore」
続けてポール・アンカのペンによる曲を。
バディ・ホリーがリリースしたこの曲が本当に好きで好きで
たまらないのだけど、この曲のカヴァーというのは結構珍しいのでは?
調べてみたら、Robert WimberlyとJerry Royという2人組が
1960年にリリースしたシングルだそうです。
エッジが効いてないエヴァリー・ブラザーズ?

●マデリン・ベル「Step Inside Love」
レノン&マッカートニー作でシラ・ブラックの歌唱で有名な曲。
以前、長谷に住むブリティッシュ好きのOさんに
マデリン・ベルのLPを聴かせてもらった時に、
そのサウンドのクオリティとハイセンスなアレンジに心底驚いた。
この曲もシラ・ブラックのヴァージョンより好きかも。

●チャド&ジェレミー「I Don’t Wanna Lose You Baby」
自分が持ってるCDの音と、オリジナル・シングルの音圧の違いを
まざまざと見せつけられた。特にこういうライチャス風の
分厚いサウンドは、モノ・シングルで聴かなきゃいかんなぁ。

●マージービーツ「Don't Turn Around」
この前の『サンデー・ソングブック』でもかかって
達郎さんも好きだと言ってたナンバー。
マージー・ビートと聞いた時に思い浮かべる
甘酸っぱいイメージを象徴するような、ホントいい曲。

●チャールズ・ロス三世「My Happiness Day」
Charles Ross Vなるアーティストが1969年にタワーから
リリースしたシングルのB面だけど、調べてみたら
エタニティーズ・チルドレンのと同じヴァージョンみたい。
カート・ベッチャーとキース・オールセンのプロデュースによる
ソフト・ボッサ名曲。

●バリー・マン「She Is Today」
バリー・マンのこういう大仰な感じ、嫌いじゃないけど、
この曲はバーゲン・ホワイトのヴァージョンで親しんできた。
ヴォーグス版もいいと思うし、結局このメロディがすごく好きなのかと。

●アストラッド・ジルベルト「Don't Go Breaking My Heart」
これ最高!と興奮してたら、自分がデザインしたCDに入ってた。
アルバムの中の1曲だと思い込んでたけど、シングル切ってたのか。
今回シングルで聴いたからかもしれないけど、
異常に音がきらびやかに聴こえた。
このイベントはこういうことが多いなぁ。

次回は遂にA&Mレーベル特集だそうです。それもマチネで。
夏の昼間に聴くA&Mサウンド。
最高じゃないっすか!


今日のBGM:「Venus」by Bobby Jason

↑これも今回の宮治さんのナイス選曲。
ボビー・ジェイソンという人が、
チャンセラーから1967年にリリースしたシングル・ナンバー。
レーベルの先輩フランキー・アヴァロンのカヴァーだけど
アレンジがジャック・ニッチェなので、
「恋するふたり」と「恋するカレン」を合体させたような
超ナイアガラ仕様になってる(笑)。


Bobby Jason.jpg


posted by Good Time Graphicker at 05:14| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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