来て下さった皆さん、有難うございました。
中身の音楽ではなく、
外側のレコード・ジャケットについて語るマニアックな催しに、
果たしてお客さんが来てくれるのかと心配していましたが、
三連休の初日にも拘らず、多くの人が来てくれて嬉しかったです。
内容については、
僕がジョン・コッシュ、ヒプノシス、リチャード・アヴェドン、
Brian. Wさんがトム・ウィルクス、ディーン・トーレンス等の
デザイナー&フォトグラファーが手掛けたジャケットを交互に紹介しながら、
立体的な音楽の聴き方みたいなものを提案していった。
他にも以前このブログで紹介した“使い回しジャケ”や、
邦楽ジャケのネタになったものを紹介するコーナーもあったりと
ヴァラエティに富んだ内容にしたつもりだったけど、
なにせ1時間半という短い枠だったので
全体的に駆け足になってしまった感も多少はあったかなと。
しかしジョン・コッシュやヒプノシスはともかく、
トム・ウィルクスのカムフラージュ・プロダクションや
ディーン・トーレンスのキティホーク・グラフィックスについて
語るイベントなんて、今までの日本で誰かやったことがあるのだろうか…。
それらをしっかりと紹介したWさんは
さすがにただの音楽好きではなくて、
アートワークを含む音楽文化全般に細かく興味を行き届かせている
粋な趣味人であることを改めて認識させられました。
(それでも最後にはやっぱり中身の音楽の話になるのには
横で聞いてて面白かったな)
ところで今回のイベントは、
静岡の呉服町名店街の催し「お街ゼミナール」の一環として行なわれた。
「お街ゼミナール」とは
“各店が専門店としての知識や技術を生かし、お客様に暮らしを楽しむための
アイデアを提案する講座イベント”とのことで、
名店街に加盟する中古レコ屋「サウンド・キッチン」も
それに参加したかたちで本イベントが実現したのだった。
自分が参加することになって最初はちょっと戸惑ったが、
実際に経験してみると、
こういう試みってすごくいいなと思った。
僕の実家がある千葉の郊外では
シャッター商店街が年々増えてきている。
高齢化や少子化、巨大ショッピングセンターの増設などで
地方都市の商店街は放っておくと衰退化がどんどん進んでいくのが実情だ。
三連休中の呉服町商店街は
老若男女、大勢の人で賑わっていてとても活き活きしていた。
今回のような「お街ゼミナール」みたいな企画を実行することが、
恐らく商店街全体の活性化に一役買っているのだろう。
自分の故郷と比べて、少し羨ましく思ってしまった。
イベント終了後は、お客さんとして参加してくれた
Wさんの地元仲間の方々と一緒に打ち上げに参加。
なんと6時間も延々呑み続け(名物“静岡おでん”、めちゃめちゃ旨かった!)
心地良い疲れの中、新幹線で帰路についた。
B&Wのボス(再会できて嬉しかったです)、
何度か散策にご一緒させて頂いてるMさん、
「Groovin'」でお世話になった元すみやのFさん、Sさん、Aさん、
わざわざ横浜から駆け付けてくれたThe Front RowのKさん、
サウンド・キッチンのIさん&Yさん、そしてBrian. Wさん、
楽しかったです。有難うございました!
今日のBGM:「Hands Off The Man(Film Flam Man)」by Barbra Streisand
↑トム・ウィルクス&バリー・ファインスタインの
カムフラージュ・プロダクションが手掛けた“椅子ジャケ”の1枚として、
Wさんが紹介したバーブラ・ストライサンドのアルバム『Stoney End』から。
ローラ・ニーロが作曲したナンバーで、
「Wedding Bell Blues」タイプのすごくいい曲!
このアルバム、他にもジョニ・ミッチェル、ランディ・ニューマン、
ニルソン、キング&ゴフィン、マン&ワイルの曲もやってる。
更にプロデューサーがリチャード・ペリーで、
アレンジャーがクラウス・オガーマンとペリー・ボトキンJr.
ランディ・ニューマンがピアノで、ラリー・カールトンがギター、
ハル・ブレインとアール・パーマーとロン・タットがドラムス、
ジョー・オズボーンとラリー・ネクテルがベース、
コーラスがジャッキー(ロビン)ワードとトニ・ワインって
どんだけ贅沢なメンツなんだ!

