エヴァリー・ブラザーズの「Donna, Donna」が
聴きたくなる。
弾けるようなピアノのリズムに乗った、
ドンとフィルの陽気なサビのコーラスが最高に気持ちいいのだ。
最後に演奏が消えて、コーラスだけが残ってフェイドアウトする時
いつも胸がキュンとする。
この曲を知ったのは
TBS時代の『Go! Go! Niagara』のテープを知人に頂いた時だったか、
それともバイト先のカントリー好きのおじさんに貰った
テープに入っていたライヴ・ヴァージョンに触れた時だったか。
どちらにしろ、エヴァリーの曲の中ではかなり初めの方に知った。
だから自分の中では未だにエヴァリーというとこの曲のイメージが強い。
しかし最初に買ったワーナー時代のベスト盤
『The Golden Hits Of The Everly Brothers』には入っていなかった。
シングル・カットしていないからだ。
こんなにいい曲なのに、なぜシングルを切らなかったんだろう?
1960年にリリースされたワーナー第2弾アルバム
『A Date With The Everly Brothers』の中の1曲に甘んじているのだ。
このアルバムには
ロイ・オービソンやグラム・パーソンズもカヴァーした「Love Hurts」や、
ワーナー移籍後初の全米No.1を穫った「Cathy's Clown」などの
名曲も入っていて、エヴァリーをアルバム単位で聴こうと思った方には
まずお薦めしたい名盤である。
昨年、ワーナーの「Masters Of POP 1000 Best Collection」シリーズで
めでたく初CD化された(WPCR-27806)。
テレフォン・ボックスで話しているジャケットもいい。
エヴァリーに憧れたピーター&ゴードンにも
確かカッコいいテレフォン・ボックス・ジャケがあったっけ。
今日のBGM:「Made To Love」by The Everly Brothers
↑フィル・エヴァリーが作ったアルバム冒頭のこの曲もすごくいい曲。
ケイデンス時代との違いのひとつに、
ワーナー時代はドンとフィルのオリジナル・ナンバーが増えたことがある。
しかも良い曲が多い。
なんたって「Cathy's Clown」も2人のオリジナルだからね。

