2013年12月21日

Someday At Christmas〈Part 4〉

昨日の続き》

その日はもう遅いので、
鎌倉ではなく千葉の実家に帰った。
翌日、『ドレミファブック』のレコードを両親に見せて、
記憶にないか聞いてみたが「全くない」とのつれない返事。
「あなたたちが僕に買い与えたんですけどね」と言っても
「さあ?」と首を傾げるばかり。
まぁ無理もないか。40年も前のことだ。

一応、父親の部屋のレコード棚や、
押し入れの自分の幼い頃の荷物をひっくり返して探してみたが、
目当てのレコードや絵本らしきものは一切出てこなかった。

そして昨晩、Kさんに頂いたレコードを
もう一度じっくりと聴いてみた。
(クリスマスの晩まで待ちきれず)


Doremifa Records1.jpg

↑これがジャケット表。サイズは7インチよりも若干大きかった。


Doremifa Records2.jpg

↑ジャケット裏。


なんとA面1曲目の「ジングルベル」のヴォーカルは
シンガーズ・スリーだった。
自分はこんなにも幼い頃から伊集さんの声に慣れ親しんでいたのか。
アレンジもアニタ・カー・シンガーズみたいな感じの
オシャレなソフトロック。
他の曲もフルートやチェンバロ、ヴィブラフォンなどを
多用したゴージャスかつ繊細なアレンジで、
子供用だからと決して手を抜いていない素晴らしい仕事ぶり。

B面の「ファミリー・クリスマス」は
ある家族のクリスマスの夜の出来事を描いた物語。
父親役を演じた児玉清の暖かい声が子供心にすごく印象に残っていて、
児玉さんが亡くなった2年前に、
ふとこの物語のことを思い出して書いたのがこの日のブログだった。

でも微かな記憶を頼りにしてブログに書いた物語の内容は全く違っていて、
息子が高いツリーを登って宇宙に行ってしまうのは夢ではなくて、
家族の前で披露した彼の妄想だった(そっちの方が物語として面白い!)。

今聴くと、高度経済成長期の日本が理想としていたような
幸せな4人家族(当時都会で増えていた核家族)の風景が描かれていて、
少々くすぐったい気持ちになるけど、
当時の子供たちはまさにそういった家族と共に
このレコードを楽しんで聴いていたのだろう。
(もちろん自分もその1人だった)

この物語の中にも、
さまざまなクリスマス・ソングが挿入されているのだが、
それらの曲も小粋なアレンジでいちいちセンスが良い。
(例えば「ホワイト・クリスマス」は
フィンガー・スナッピンを効かせたスウィング・ジャズ風!)
本当に細かいところまで丁寧に作っていて驚くばかり。

ドレミファブック・シリーズで披露されたこれらの曲は、
現在第一線で活躍している同世代のミュージシャンたちにも
大きな影響を与えているようだ。
スピッツの草野マサムネ氏、スカパラの沖祐市氏、
L⇔Rの黒沢健一氏などがその影響を公言しているとか。

今回「ドレミファブック」との再会を経験して、
自分の音楽体験の原点みたいなものを再確認したような気がする。
そして自分の“クリスマス好き”の原点も。

この「ドレミファブック」のレコードを
いつか、クリスマスの時期に聴きたいと長年思っていた。
その夢を叶えてくれたKさんとそのご家族に心からお礼を言いたいです。
本当にありがとうございました。

《終わり》


今日のBGM:「ママと ふたりの クリスマス」by 加藤みどり

↑A面収録の5曲のうち、唯一のオリジナル・ナンバー。
作詞は若谷和子、作曲は服部公一、歌は「サザエさん」の加藤みどり。
チェンバロの響きが切ないバラードで(母子家庭の歌?)、
自分の中では『ひらけ!ポンキッキ』の
「ぼくわるかった」に匹敵するほどの名曲!


posted by Good Time Graphicker at 17:38| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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