『VANDA』といえばソフトロック・ファンジンとして
コアなポップス・ファンに人気の雑誌でしたが、
何と10年振りに刊行だそうです。
今回の復刊に関しては、
お世話になっている先輩デザイナー・奥山さんが尽力されて、
編集・デザイン・販売・営業的なことまで一切をやられています。
その力の入れようは、歴代『VANDA』の中でも
ずば抜けてカッコいい表紙にも表れているかと。
奥山さんに頼まれて、今回自分も
「ジャーマン・ラウンジの貴公子 ホルスト・ヤンコフスキー」
というコラムを書かせて頂きました。
10年位前からチマチマと集めていたホルスト・ヤンコフスキーの
アルバムをどこかでまとめて紹介したいと思っていたので、
良い機会となりました。
(文体もVANDAちっくな感じで書いてみたりして)
そんな拙稿とは比べ物にならないほどお薦めなのが、
宮治さんによる「バリー・デヴォーゾンと語った午後」というページ。
2008年にワーナーのサイト用に行ったものの
発表のタイミングを逃していた
バリー・デヴォーゾンへの未発表インタヴュー!
これが面白くて、
大瀧さんの「アメリカン・ポップス伝 Part.3」でも語られていた
マーティ・ロビンスやジョニー・バーネットへの曲提供の話や、
もちろんシェルビー・フリントやカスケーズ、
そしてバリー&ザ・タマレーンズも登場します。
まさに『VANDA』的な貴重な内容で、一読の価値ありです。
その他にもアンディ・ウィリアムスやグレン・キャンベル、
トニー・バロウズ、フランシス・レイ、宇野誠一郎などなど、
『レコ●レ』や『ミュージック・マ●ジン』では決して取り上げられない
非ロックなアーティストが目白押し!
この情報量の多さで980円は安いです。
お求めはこちらから。
(ディスクユニオン各店、武蔵小山ペット・サウンズ、
タワーレコード渋谷店等で店頭販売もあるとのことです)
今日のBGM:「I Wonder What She's Doing Tonight」by Barry & The Tamerlanes
↑もともとはカスケーズに書いた曲をバリー・デヴォーゾン自ら歌って、
めでたく全米21位のヒットとなったナンバー。
宮治さんのページには、
珍しいこの曲のシート・ミュージックも掲載されている。

