50年前の1963年2月23日のチャートを楽しんだ。
先月のチャートを紹介した際に、
もう少し経つとサーフィンやガール・グループのような
新しいブームの波が次から次へと押し寄せてくると書いたが、
その前にもうひとつ、大きな波があった。
そう、ボサ・ノヴァ・ブーム。
今月のチャートにはその象徴的なヒット曲のひとつとして、
イーディ・ゴーメの「Blame It On The Bossa Nova」が遂に登場。
なんと18位から一気に8位にジャンプアップしてきたのだ。
(この曲のことはこの日のブログにも書いた)
ジョー・ハーネルの「Fly Me To The Moon」も14位に、
デイヴ・ブルーベック・カルテットの「Bossa Nova U.S.A.」も
89位に登場し、軽やかなボサ・ノヴァのリズムが
チャートを春めいた雰囲気に彩ってくれる。
9位のスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ
「You've Really Got A Hold On Me」、
5位のカスケーズ「Rhythm Of The Rain」など、
トップ10には有名曲が続々登場。
先月1位だったルーフトップ・シンガーズの
「Walk Right In」が4位に落ちて、
入れ替わったトップ3は以下の通り。
3位 フォー・シーズンズ「Walk Like A Man」
2位 ディオン「Ruby Baby」
1位 ポール&ポーラ「Hey Paula」
カスケーズの「Rhythm Of The Rain」や
ポール&ポーラの「Hey Paula」って
つい日本だけのヒット曲だと思いがちだけど、
全米でも大ヒットだったんですなぁ。
久々に登場のディオンも嬉しかったけど、
フォー・シーズンズの勢いが止まらないのが嬉しすぎる。
「Sherry」が1位、続く「Big Girls Don't Cry」も1位、
クリスマス・シングルを挟んでリリースされた
この「Walk Like A Man」もこの後すぐに軽々と1位を穫ってしまうのだ。
50年代から苦節10年、
フランキー・ヴァリを初めとするメンバーたちは
遂に訪れた春をさぞかし謳歌していたことでしょう。
今日のBGM:「Wild Weekend」by Rockin' Rebels
↑今週10位に登場した、
やさぐれたサックスといなせなギターがイカしたロッキン・インスト。
ニューヨークはバッファローで結成されたザ・レベルズが
もともとは1960年にリリースしたこの曲、
バンド名もレーベルも変えたらなぜか63年に大ヒット!
20代の頃、
デイヴ・クラーク・ファイヴの「Having A Wild Weekend」と、
この「Wild Weekend」のNRBQの歌詞付きカヴァーが
週末の遊びのテーマ・ソングだったなぁ...(遠い目)。

