湘南ビーチFMの「Back To The 60's」の日。
今回はちょうど50年前の1961年7月17日のチャートだった。
トップ3は以下の通り。
3位 ゲイリー・U.S.ボンズ「Quarter To Three」
2位 ブルック・ベントン「The Boll Weevil Song」
1位 ボビー・ルイス「Tossin' And Turnin'」
先月1位だったゲイリー・U.S.ボンズが3位に落ちて、
替わって4位だったボビー・ルイスがトップに。
前回のブログで
ゲイリー・U.S.ボンズをバンドと書いちゃったけど(訂正済み)
この人ソロ・アーティストなんですね。
本名はゲイリー・アンダーソンといって、
当時アメリカで流行っていた「米国債(U.S.Bonds)を買おう」という
宣伝に便乗して名付けられたんだとか。何とも景気のいいアーティスト名。
ちなみにこの数ヶ月後にヒットするディオンの「Runaround Sue」の
"トンデヘレヘレ"という有名なコーラスは、
この「Quarter To Three」が元ネタなんだって!(曲調もすごく似てる)
1位の「Tossin' And Turnin'」は昔から大好きな曲だったけど
(特に間奏のユーモラスなホーン・アレンジとか)、
今回調べてみてタイトルが「寝返り」を意味すると初めて知った。
君のことを考えると夜も眠れなくて
一晩中ベッドで寝返りをうってばかり…
荒々しいサウンドに似合わず、随分とデリケートな歌詞だこと。
前回のブログで、僕がこの曲を最初に聴いたのは
イギリスのグループ、アイビー・リーグのカヴァーだったと書いたけど、
今回のチャートで9位に付けているクリス・ケナーの「I Like It Like That」も
デイヴ・クラーク・ファイヴのカヴァーで知った。
考えてみれば、
ビートルズの米アーティストのカヴァー群はもちろん、
ホリーズやサーチャーズやトレメローズやマンフレッド・マンなどの
多くの英ビート・グループのカヴァーから、
素晴らしいアメリカン・ポップスをたくさん知った気がする。
ブリティッシュ・ビート→アメリカン・ポップスという聴き進め方は
自分よりも上の世代の多くの人も辿った道筋だと思うけど、
オリジナルに比べて泥臭さが無くてとても聴きやすい
英ビート・グループのカヴァー曲から入っていけたことは、
とても幸運だったと思う。
聴いていく道筋みたいなものは、
その後のリスニング傾向や広がりと密接であり、
かなり重要だと思うのだ。
今日のBGM:「Here Comes Summer」by Jerry Keller
↑季節がら無性に聴きたくなるこの曲も
デイヴ・クラーク・ファイヴに教えて貰ったナンバー。
ジェリー・ケラー版は1959年に本国よりもイギリスで大ヒットしてるので、
DC5がカヴァーしたのも頷ける。

