2011年06月25日

Impressionist Masterpieces

国立新美術館で開催されている
「ワシントン ナショナル・ギャラリー展」を観てきた。

作品数がそんなに多くなかったし、
平日で混んでもいなかったので、サクサクと気持ちよく観ることができた。
構成もよく練られていて、
ただ印象派の人気作品をドバッと持ってきたという感じではなく、
印象派登場以前の下地となった作品や、
ポスト印象派以降の作品もフォローしていたので
一連の流れが理解できて勉強になった。

小さい頃から美術史の図鑑などで見慣れていた作品の本物が、
目の前にあることの感動。
特に印象派の作品は絵具の厚塗り、荒々しい筆触、点描など
独特の技法が多いので、
やはり原画には圧倒的な力強さと存在感がある。

初期の印象派は自然を描いたものが多いのだが、
あの光に満ちた眩しい世界は本当に素晴らしい。
青い空には必ず乳白色の雲が何個も浮かんでいて、
19世紀ヨーロッパの澄んだ空気の匂いや感触が
こちらにも伝わって来るようだ。

そういう意味でも今回一番感動したのは、
クロード・モネの「日傘の女性、モネ夫人と息子」。
あえて逆光で描くことによって満ち溢れる光。
草原に吹く風も感じられる。
近くで観てみたけど、想像してたよりも全然ちゃんと描いてない。
一瞬の印象をサササーッてキャンパスに焼き付けてる。

何となく学術的な意味でしか捉えていなかった
「印象派」という言葉の本質的な意味を、
初めて理解できたような気がした。


Monet.jpg


今日のBGM:「When I Paint My Masterpiece」by The Band


posted by Good Time Graphicker at 00:53| アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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