ABC(青山ブックセンター)で資料探し。
青山本店の方が断然落ち着くのだが、
久々に六本木店に行ってみた。
映画・音楽関係の在庫は充実しているが、
腰掛けるところがなくてあまり長居はできない。
(本屋だから当たり前だけど)
なので反対側のけやき坂にあるTSUTAYAに移動し、資料探し続行。
ここの1階の本屋にはスタバが併設されてて、
(映画・音楽関係の蔵書はショボイが)落ち着いて本が眺められる。
前によく来ていた頃、ここの2階のDVDセル・コーナーには
往年のハリウッド名画やヨーロッパのカルト映画のレアなDVDばかり
陳列している一角があって好きだった。
以前ブログで熱く語った映画『ジョアンナ』が
遂にDVDで発売されたと知って、
ここなら売ってるかもと思って行ってみたが
殺風景な漫画コーナーに変わってしまっていた。
(自分がいいなと思っている場所は、
何でこうも街から消えていくのだろう)
1階の本屋に戻ってうろついていると、
アレックス・スタインワイスの作品集を見つけて狂喜した。
(どうやら2009年に出版されたものが再販されたらしい)
アレックス・スタインワイスは
1939年にコロンビアのアート・ディレクターに就任して以来、
様々なレーベルで素晴らしいジャケットを制作したグラフィック・デザイナー。
50年代の古い10inchなどを集めていると、
そこに似たような色使いや手描きフォントを多く発見する。
それがアレックス・スタインワイスというデザイナーによるものだと
知ったのは数年前のこと。
大好きなポール・ランドなどにも通じる、
個性的なタイポグラフィとイラストレーションで
古き良きレコードの時代を鮮やかに彩った才人だ。
ものすごい数の作品がオール・カラーで掲載された大判の画集だが、
これは借金してでも購入せねば。
(以下、全て彼のアート・ワークによるジャケット)
今日のBGM:「In The Still Of The Night」by Andre Kostelanetz And His Orchestra
↓初めてアレックス・スタインワイスという人を意識した、
アンドレ・コステラネッツによるコール・ポーター作品集の10inch。
昔、あまりにも可愛いデザインに一目惚れして、中古レコ屋でジャケ買いした。
(クルクルッとした手描きの細い筆記体文字が特徴)
60年代以前のジャケットにはまだアート・ディレクターの名前など
記されていなかったから、アレックスの作品だと認識するのは難しいが、
このジャケットには右上に"Steinweiss"とサインが入っている。
(ちなみにこの日のブログで紹介した
カテリーナ・ヴァレンテのアルバムもアレックスの作品。
このパステル・カラーの色使いも彼の特徴だ)

