2011年01月16日

Los Alamos

あまりだらだらと引き延ばしても
過去の想い出に生きているみたいで気持ち悪いので、
そろそろNYの話は終わりにしようかと。
(ダコタハウスやエンパイア・ステート・ビルディングや
食べ物の話とかも全然してないけど、
機会があればそのうちにまた書きます)

最後に1つだけ、すごく嬉しかったことを。

ウィリアム・エグルストンという写真家がいる。
ものすごく綺麗なカラー写真を撮るアメリカ南部出身の写真家で、
海外ではとても有名なアーティストだが
日本ではどうなんだろう。

ずっと前からこの人が撮る写真が大好きで、
青山ブックセンターや洋書店などで写真集をいつも眺めていた。

特に好きだったのが、
1964年から68年くらいの間に
ニューメキシコ州のロス・アラモスで撮られた
『Los Alamos』という作品集で、
アメリカの原風景が残る何気ない南部の生活や風景を
目の醒めるような美しい色合いで写し出している。

もちろん彼は今でも活躍していて、
昨年、原美術館で行われた写真展では
パリや京都で撮った近年の作品が多く展示されていた。

相変わらず日常を美しく切り取っている最近の作品も好きなのだが、
やっぱり『Los Alamos』での被写体の時代性や地域性、
そして古い写真に特徴的な
粒が粗くてノイジーな質感がたまらなく好きだ。

そのうち買おうと思っていたのだが
いつの間にか店頭から消えてしまって、
アマゾンでもすごいプレミアがついていた
その『Los Alamos』という写真集を
NYで入手したのだ。

ミュージカルもライヴも観て
レコードもたくさん買ったけど、
実はこの写真集を手に入れたことが一番嬉しかったことかも。

一生の宝物として大事にしたいと思う。


William Eggleston.jpg

↑LPジャケット・サイズぐらいの大判の写真集。


今日のBGM:「Blue Moon」by Elvis Presley

↑ウィリアム・エグルストンはメンフィス州テネシーの生まれだが、
メンフィスのテネシーと言えばエルヴィス。
『Los Alamos』の写真を見ていると
エルヴィスのこんな曲が聴こえてくるようだ。


Elvis Presley1st.jpg


posted by Good Time Graphicker at 04:50| アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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