紹介されてたレコード。

映画『アパートの鍵貸します』の日本盤7インチ。
当時こんなものが出てたんですね。
一瞬サントラからカットされたシングルかと思ったけど、
「主演のジャック・レモンによるピアノ演奏」という
コメントを読んで違うかなと。
A面の「Theme From The Apartment」を試聴してみると、
やはりユナイテッド・アーティスツから出ている
サントラ盤には入っていないヴァージョンだった。

オリジナル・サウンドトラックに収録のテーマ曲は
アドルフ・ドイッチのオーケストラによる(少々大仰な)アレンジだが、
この日本盤シングルはシンプルなウエストコースト・ジャズ風アレンジ。
都会を舞台にしたスタイリッシュな映画には
こちらの方が合いそうな感じ。
ジャック・レモン自身がピアノ演奏をしていることについては
何ら不思議ではない。
役者が売れない頃はバーでピアノの演奏などをして
生計を立てていたらしいし、
歌とピアノによるレコードもたくさん出している。
例えばこんなの。

他に『Sings And Plays Music From “Some Like It Hot”』
というタイトルのアルバムを持っているが、
歌もピアノもかなりの腕前だ。
(レーベルはエピック。上記の日本盤シングルも原盤はエピックだから、
サントラとは関係ない独自のリリースだったんだろう)
ハーバード大学の理系出身で頭脳明晰、
超一流の喜劇俳優でありながら、
クラシックやガーシュウィンをこよなく愛する
ピアニストでもあったジャック・レモン。
大好きな俳優でした。
今日のBGM:「Theme From The Apartment」by Billy Vaughn And His Orchestra
↑ビリー・ヴォーンによる『アパートの鍵貸します』のテーマ曲。
↓こちらはメキシコ盤(?)のジャケット。
数ある名シーンの中でなぜにこの場面を使うのか?
