2014年04月30日

Hits Around The Clock

以前このブログでレポートしていた
湘南ビーチFMのラジオ番組『Back To The 60's』が、
この4月から『SEIKO Hits Around The Clock』と
名を変えて復活した。

50年前のアメリカのヒット・チャートを流してくれる、
自分にとっては貴重な番組だ。

時間は日曜日21時〜22時半までの90分間と、
前の放送より30分短くなってしまったが、
パーソナリティの晋道はるみさん、
週替わりのパートナーお三方(折田育造氏、鈴木啓輔氏、宮治淳一氏)
という顔ぶれは以前のままだ。

『Back To The 60's』が終了してからの空白の1年間が、
皮肉にも1963年という自分が一番好きな時代と重なってしまい、
ロネッツの「Be My Baby」も
エンジェルスの「My Boyfriend's Back」も
レスリー・ゴアの「It's My Party」も
ロビン・ワードの「Wonderful Summer」も、
躍動するチャートからの紹介というかたちで
聴けなかったのが本当に残念でならないが、
まずは番組が復活したということを喜ばなければならない。

日曜日の夜というのは何かと用事があるもので、
以前よりはチェックするのが難しいかも知れないが、
せめて宮治さんの回だけでもこれからも聴き続けて
出来る限りここで紹介していければと思う。
(というかこれはもはや自分のためだけの記録かな…)

で、再開後初の宮治さんの回が先日の4月27日に放送された。
この日のチャートは1964年4月25日。
『Back To The 60's』最終回のこの日のチャート
(1963年3月23日)と比べると、
まるで世界が変わってしまったようだ。

10位 ジャン&ディーン「Dead Man's Curve」
9位 メリー・ウェルズ「My Guy」
8位 セレンディピティ・シンガーズ
「Don't Let The Rain Come Down(Crooked Little Rain)」
7位 デイヴ・クラーク・ファイヴ「Bits And Pieces」
6位 デイヴ・クラーク・ファイヴ「Glad All Over」
5位 テリー・スタッフォード「Suspicion」
4位 ルイ・アームストロング「Hello, Dolly」
3位 ビートルズ「Do You Want To Know A Secret」
2位 ビートルズ「Twist And Shout」
1位 ビートルズ「Can't Buy Me Love」

1964年2月、
ビートルズが『エド・サリヴァン・ショー』に出演した約1ヶ月後、
シングル・チャートの1位から5位までを独占するという
伝説の4月4日付チャートからまだ20日しか経ってないので
(その時の1位と2位がまだ居座ってる)
このB4旋風は分かるとして、
特筆すべきは7位と6位に2曲も食い込んだデイヴ・クラーク・ファイヴ。

彼等がこんなにも早くアメリカのチャートに登場していたとは!
トップ10以下を見てもブリティッシュ・ビート勢は
サーチャーズの「Needles And Pins」がかろうじて13位。
DC5はビートルズと同じような勢いでインヴェイジョンの
先陣を切ったんだなぁと改めて感動してしまった。

それにしても(4位のサッチモみたいな例外があるとして)
フォークとサーフィンはそろそろ息が切れ始め、
モータウン&ブリティッシュ・ビートという2大勢力の時代に突入…
って感じの実に分かりやすいチャートでした。


今日のBGM:「In My Lonely Room」by Martha & The Vandellas

↑そのモータウンの勢いを象徴するような、
今回52位にランクインしてたカッコいい曲。
(スペクター・サウンド研究発表みたいなノーザン・ソウル!?)


Martha & The Vandellas.jpg


posted by Good Time Graphicker at 04:06| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月28日

Beautiful Covers[Remaster]

紹介するのが遅くなってしまいましたが、
この度『ジャケガイノススメ』がリニューアルして再版されました。


Beautiful Covers Re.jpg


前にいた事務所で自分が制作に関わった、
美しいレコード・ジャケットをたくさん載せたヴィジュアル・ブックで、
もうかれこれ8年も前にもなります。

その間に、この本を巡って様々な物語や出会いがありましたが、
(このブログでもこことかこことかここに色々と書きました)
再び多くの人に見て頂けるのは本当に嬉しいです。

ジャケットのセレクトは
ちょっとイージーリスニング系が多かったかなとか、
色々と思うところありますが、
それもあの本の個性となって
今でも不思議な魅力を発しているようにも思えます。

制作に関しては
ひたすらフォトショップでジャケを修正した記憶しかなく、
2、3ヶ月間、休日が全く無かったことなどが甦ってきて
ちょっとぞっとしますが、
今となっては懐かしい想い出です。

今回の再版は[リマスター]と銘打って、
24ページを新たにプラスし、
山田稔明さんなどの書き下ろしコラムを追加編集した
増補改訂版になっています。

僕は今回、編集・デザインには全く関わっていませんが、
改訂作業を全て担当された土橋さん、
そして再びこの本を世に出すきっかけを作ってくれた吉田さんに
心からお礼を言いたいと思います。
有難うございました。


今日のBGM:「Viens」by Migiani Grand Orchestre

8年前にこの本を作った時に、
載せることができて個人的に一番嬉しかった
ミジアーニ・グランド・オーケストラの飛行機ジャケ↓。
↑曲はそのアルバムの中で一番好きなナンバー。


Migiani Grand Orchestra.jpg


そして今回の[リマスター版]には
新たなミジアーニ・グランド・オーケストラの
猫ジャケが追加されています。
(気になる方はぜひ店頭でチェックを!)


posted by Good Time Graphicker at 04:16| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月14日

An Evening with Burt Bacaharach

バート・バカラック・コンサート 2014@NHKホール。

バカラックのコンサートは1997年の東京国際フォーラム、
2008年のグリーンホール相模大野に続き3回目だが、
今回の公演が一番心に深く刻まれた。
(席が最高だったせいもあるが)

約30名のストリングスによる贅沢なアンサンブルによって
お馴染みの曲が次から次へと披露される。
独立して演奏された曲ももちろん素晴らしかったが、
時折挟み込まれたメドレー(の繋ぎ具合)に
バカラックの音楽家としての面白さ、奇抜さが
表れているような気がして、
そちらの方をより楽しむ自分がいた。

特に2回目のメドレーの「One Less Bell To Answer」から
「I'll Never Fall In Love Again」に移った瞬間や、
ムーヴィー・メドレーの「The Look Of Love」から
「Arthur's Theme」に流れた瞬間などなど。
バカラックのピアノのフレーズを合図にして
曲が移り変わった瞬間、ホールの空気も一瞬にして変化する。
そこには彼の音楽のマジックが確実に存在した。

キーボード担当のシンガーによる「My Little Red Book」や、
(ビートルズじゃなくて)シュレルズのヴァージョンだった
「Baby It's You」、80年代に青春を送った者にとっては懐かしい
「On My Own」なども最高に嬉しかったが、
やっぱりバカラック本人が歌う「Wives And Lovers」と「Alfie」の
特別な感慨には敵わなかったような気がする。

小さく背を丸めピアノに向かい、
たまに咳き込みながら歌う「Alfie」。
先日読み終えたばかりの自伝にも、
この曲の歌詞を書いたハル・デイヴィッドへの賛辞と、
自身のメロディに対する誇りが熱く綴られていたが、
その想いが伝わってくるような名演だった。

スーツ姿にスニーカーのダンディなマエストロ、85歳。
まだまだいけるでしょう。


今日のBGM:「Be Aware」by Dionne Warwick

↑アンコールの1曲目で歌われた曲が新曲とばかり思っていたが、
家に帰ってから調べてみたら
ディオンヌ・ワーウィック1972年のアルバム『Dionne』の中の1曲だと判明。
先日ペンシルヴェニア州の高校で起こった殺傷事件の
被害者にトリビュートするつもりで歌ったとのことだが、
こういう姿勢にもまだまだ現役の表現者たる鋭さを感じる。

そしてこの「Be Aware」は名曲だと思った。


Dionne.jpg


posted by Good Time Graphicker at 04:37| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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