湘南ビーチFMのラジオ番組『Back To The 60's』が、
この4月から『SEIKO Hits Around The Clock』と
名を変えて復活した。
50年前のアメリカのヒット・チャートを流してくれる、
自分にとっては貴重な番組だ。
時間は日曜日21時〜22時半までの90分間と、
前の放送より30分短くなってしまったが、
パーソナリティの晋道はるみさん、
週替わりのパートナーお三方(折田育造氏、鈴木啓輔氏、宮治淳一氏)
という顔ぶれは以前のままだ。
『Back To The 60's』が終了してからの空白の1年間が、
皮肉にも1963年という自分が一番好きな時代と重なってしまい、
ロネッツの「Be My Baby」も
エンジェルスの「My Boyfriend's Back」も
レスリー・ゴアの「It's My Party」も
ロビン・ワードの「Wonderful Summer」も、
躍動するチャートからの紹介というかたちで
聴けなかったのが本当に残念でならないが、
まずは番組が復活したということを喜ばなければならない。
日曜日の夜というのは何かと用事があるもので、
以前よりはチェックするのが難しいかも知れないが、
せめて宮治さんの回だけでもこれからも聴き続けて
出来る限りここで紹介していければと思う。
(というかこれはもはや自分のためだけの記録かな…)
で、再開後初の宮治さんの回が先日の4月27日に放送された。
この日のチャートは1964年4月25日。
『Back To The 60's』最終回のこの日のチャート
(1963年3月23日)と比べると、
まるで世界が変わってしまったようだ。
10位 ジャン&ディーン「Dead Man's Curve」
9位 メリー・ウェルズ「My Guy」
8位 セレンディピティ・シンガーズ
「Don't Let The Rain Come Down(Crooked Little Rain)」
7位 デイヴ・クラーク・ファイヴ「Bits And Pieces」
6位 デイヴ・クラーク・ファイヴ「Glad All Over」
5位 テリー・スタッフォード「Suspicion」
4位 ルイ・アームストロング「Hello, Dolly」
3位 ビートルズ「Do You Want To Know A Secret」
2位 ビートルズ「Twist And Shout」
1位 ビートルズ「Can't Buy Me Love」
1964年2月、
ビートルズが『エド・サリヴァン・ショー』に出演した約1ヶ月後、
シングル・チャートの1位から5位までを独占するという
伝説の4月4日付チャートからまだ20日しか経ってないので
(その時の1位と2位がまだ居座ってる)
このB4旋風は分かるとして、
特筆すべきは7位と6位に2曲も食い込んだデイヴ・クラーク・ファイヴ。
彼等がこんなにも早くアメリカのチャートに登場していたとは!
トップ10以下を見てもブリティッシュ・ビート勢は
サーチャーズの「Needles And Pins」がかろうじて13位。
DC5はビートルズと同じような勢いでインヴェイジョンの
先陣を切ったんだなぁと改めて感動してしまった。
それにしても(4位のサッチモみたいな例外があるとして)
フォークとサーフィンはそろそろ息が切れ始め、
モータウン&ブリティッシュ・ビートという2大勢力の時代に突入…
って感じの実に分かりやすいチャートでした。
今日のBGM:「In My Lonely Room」by Martha & The Vandellas
↑そのモータウンの勢いを象徴するような、
今回52位にランクインしてたカッコいい曲。
(スペクター・サウンド研究発表みたいなノーザン・ソウル!?)
