リットーミュージックから出ている季刊雑誌
『サックス&ブラス・マガジン volume 28』の中の、
“All About Popular Horns(ポピュラー管楽器全書)”という
連載ページのデザイン(コレとかコレ)を担当させて頂きました。
この連載は管楽器やホーン奏者たちが
ジャズやポップスやロックにどのように関わっていったのかを
歴史的に紐解いていくというもの。
もともとは90年代にイギリスで出版された原書を翻訳した連載で、
過去にすでに8回が終了しているが、
今号からはもう少しポップなレイアウトにしたいからと
編集長さん自らメールを頂いた。
なんでもこのHPの“Works”に載っている
『ブルース・ギター大名鑑』のレイアウトを見て
連絡を下さったとか。
(このHPも少しは営業の役にたっているのかと嬉しい驚き)
今回の連載では、
50年代のロックンロールや
ニューオリンズで多様化していったR&Bにおける
ホーン・セクションの重要性が語られていて、
(例えばファッツ・ドミノやリトル・リチャード、
レイ・チャールズの音楽にいかにバリトン、テナーなどの
サックスが大きな役割を果たしていたかなど)
レイアウト作業をしながら大いに勉強になった。
毎回5ページずつの連載だが、
80年代までずっと続くそうなので、
途中で降ろされないように頑張らなければ。
更にその連載のレイアウトを気に入ってくれた別の編集者の方から、
もう1ページ、デザインしてくれと急遽頼まれたのが、
マンガ『BLUE GIANT』に関するコラム。
現在『ビッグコミック』で連載中の
高校生がジャズ・プレイヤーを目指すマンガ『BLUE GIANT』について、
プロのサックス・プレイヤーが毎号読んで感想を綴るという、
今号から始まった連載コラム。
こちらのページも楽しくレイアウト作業が出来て、
普段全くマンガを読まない自分が
先日ついコンビニで『ビッグコミック』を手に取って
『BLUE GIANT』を立ち読みしてしまった。
まだまだ始まったばかりの熱血音楽マンガで今後の展開が楽しみ。
音楽業界、出版業界ともに色々と厳しい中、
こうやって好きな音楽関係のデザインに
携われることにホント感謝しています。
今日のBGM:「Tutti Frutti」by Little Richard
↑今回の“All About Popular Horns”の連載で語られている
リトル・リチャードのヒット・ナンバー。
この曲のレコーディング時におけるリーダーは
ドラムスのアール・パーマー。
ホーン・セクションのアレンジはリー・アレンで、
ピアノのヒューイ・スミスとヘッド・アレンジで
練っていったという。