有難うございました。
今回は年一回のゲスト無しの回。
テーマも決めず、水上さんと1対1でまったりとやらせて頂きました。
外は曇り空で肌寒いくらいだったけど、
もうすぐ4月ということで2人とも春らしい爽やかな選曲になった。
まず水上さんがかけた冒頭の2曲がいきなりツボ。
アストラット・ジルベルトの「The Thought Of Loving」は
まさに春らしいガーリーなボッサ・ナンバーで、
後で調べたら曲を書いたのがなんと「At The Hop」のヒットでお馴染みの
ダニー&ザ・ジュニアーズのデヴィット・ホワイトだった。
レン・バリーの「1-2-3」とかいい曲たくさん書いてて
最近とても気になる人だ。
ちなみにこの「The Thought Of Loving」、
スパイラル・ステアケースのヴァージョンも発見。
もう1曲、
ジョージィ・フェイムの1967年のシングル「Try My World」は
デビュー当時の面影はどこへやらのフラワーでカラフルなポップ・ソング。
冒頭からハープのめくるめくアレンジがたまらないけど、
この人のスモーキーな声はこういう曲にもピッタリだと思う。
他にもシルヴィ・バルタンの日本語シングルとか、
インドネシア産ソフトロックの
ホワイト・シューズ&ザ・カップルズ・カンパニーとか、
幅広い選曲で楽しませてくれた。
水上さんの今回のテーマは
コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック。
こういうテーマを選ぶ姿勢に相変わらず「攻めてるなぁ」と感動するけど
紹介した3曲は今の季節にぴったりの爽やかナンバーばかり。
中でもアニタ・カー・シンガースの1979年のアルバム
『Thank You Load』に入ってる「God Is All」という曲が良かった。
このアルバムは宗教レーベル名門のWordからリリースされたらしいが、
この人、やってることは60年代と全く変わってない。
素晴らしいメロディとアレンジ、そして高度なコーラス・ワーク。
やっぱりアニタ・カーはどの時代も押さえとかなきゃならんなぁと痛感した。
今回の自分のテーマは“オールディーズ讃歌”で、
60年代に活躍したポップ・シンガーが70年代以降になって
当時のことを懐かしんでいるような曲を3曲選んでみた。
B.J.トーマスの「Rock And Roll Lullaby」とか
バリー・マンの「The Princess And The Punk」とか
ディオンの「Written On The Subway Wall」とか。
特にバリー・マンの1976年のシングル
「The Princess And The Punk」はこのイベントで紹介したいと
前から思っていた曲で、ようやくかけることができた。
クリスタルズの「Then He Kissed Me」などが織り込まれた
感動的なオールディーズ・アンセム。
この曲については思い入れが激しいので、
また別の機会にでも熱く語ろうと思う。
次回の「Good Old Boys」は5月30日(木)に予定しています。
また詳細が決まり次第お知らせします。
今日のBGM:「想い出色の雨」by 坂口良子
↑自分が前半に紹介した1曲。
女優の坂口良子が1979年にリリースしたアルバム『果実酒』から、
オフコースの小田&鈴木がコーラスに参加した曲を。
この2人が他人のアルバムに参加するのは貴重ってことと、
たまたまお客さんにオフコース・ファンの方がいたので…。
オフオースの曲で言えば「恋人よ そのままで」に雰囲気が似てるかな。
ちなみにこのアルバム、
作曲(の大半)とプロデュースは加藤和彦、アレンジは坂本龍一、
演奏にはYMOの3人や鈴木茂が参加してるという超豪華プロジェクトです。
(『ラグジュアリー歌謡』にも載ってたね)
《追記》
昨晩このブログをアップして一夜明けたら、
なんと坂口良子さんの突然の訃報が入ってきてとても驚いています。
一昨日亡くなられたそうですが、そのちょうど同じ日に
イベントで坂口良子さんの曲を(実は2曲も)かけたのです。
偶然とは言え、不思議なシンクロニシティを感じてしまいます。
小学生の時、テレビにかじりついて観てた
『池中玄太80キロ』のアッコ役が大好きでした。
ご冥福をお祈りします。
