2012年01月31日

Fender Songwriter

この日のブログ
アコースティック・ギターが欲しいと書いたが、
ついに欲しいギターが見つかってしまった。

P-Vine Booksから刊行される
『フェンダー大名鑑 1946〜1970』という本の広告制作を依頼されて、
内容のPDFをパラパラと見ていた時に
ふと目に飛び込んできた可愛いギターがそれ。

その名も「フェンダー・ソングライター」↓


Fender Songwriter.jpg


なぜか昔から大きなものより小さなものを好む傾向があって
ギターもその例に漏れないのだが、
(唯一持ってるギターはショート・スケールのリッケンバッカー)
そんな自分の好みにぴったりのキュートなギター。

アコギのくせにヘッドの部分がストラトみたいでイカすし、
ピック・ガードの形もオシャレ。
部屋でポロンポロン弾くにはこの程度で十分だし、
置いておくだけでもインテリアになりそう。

早速、中古市場を調べてみようと
“フェンダー・ソングライター”という名前で検索してみたが、
そんなギター、どこにも見つからない。

おかしいと思って本の解説をちゃんと読んでみると
「実際に生産されることはなかった」との記述が…。

上の写真のような“ソングライター”という機種は、
1969年にたった2本だけ造られたプロトタイプのみだという。
女性プレイヤーをターゲットに7色で登場するはずだった
この“ソングライター・シリーズ”は何らかの理由で発売が見送られ、
2本の試作品はボビー・ジェントリーとカール・パーキンスに贈られたとある。
(ボビー・ジェントリーは分かるけど、なぜカール・パーキンスに?)

なんだ、がっかり(泣)。
どうりで中古ギター屋などで見たことないはずだ。

ちなみに上に掲載した販促チラシには、
「テニス・ラケットのように気軽に持ち運びできるボディーから、
名高いフェンダー・サウンドを響かせるギター、新登場」とある。

7色のテニス・ラケットのようなアコギなんて
夢があっていいのに。

どこかのメーカーで造らないですかね?


今日のBGM:「Arkansas Traveler」by Speedy West & Jimmy Bryant

『フェンダー大名鑑 1946〜1970』にはフェンダーを使用した
様々なギター・プレイヤーの写真やレコード・ジャケットが数多く登場する。
テレキャスを愛用したジミー・ブライアントもその1人。

↑曲はカントリーの名盤『2 Guitars Country Style』から、
スピーディ・ウエストとジミー・ブライアントによる超絶ギター・バトルを。


2 Guitars Country Style.jpg


posted by Good Time Graphicker at 22:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月28日

Paul's Face Musician

最近携わった仕事から、ちょっとした小ネタを。

すでに入稿し終わったが、先日までやっていた仕事は
ラスカルズ6枚組ボックスの日本版ブックレットの制作。

以前ライノから輸入盤で出ていたものに
新しく日本独自のブックレットを付けるために、
日本盤シングルやEP、アメリカ以外の各国盤のジャケットなどを
フォトショップで補正していた時に気付いたことだけど…。

ドラマーのディノ・ダネリってポール・マッカートニー顔だなぁ。

デビュー当時は短い髪型で全然似ていないが、
中期の1967年〜68年くらいの、髪を伸ばし始めた頃がそっくり。
シングル曲で言うと「It's Wonderful」とか「A Beautiful Morning」あたり。

↓一番ポール顔の写真を抜き取ってみた。


Dino Danelli02.jpg

Dino Danelli01.jpg


以前『ゴー・ゴー・フラバルー』で
ヤング・ラスカルズが「Slow Down」を演奏する回を観たことがあったが、
なぜかドラム・セットがメンバーの誰よりも前にセッティングされてて、
ディノ・ダネリが主役のように演奏する場面に感動したことがある。
彼が生み出すグルーヴも、ちょっと肩を張って叩くプレイ姿も
昔からすごくカッコイイなぁって思ってた。

今回、彼がポール顔(眉が吊り上がってて垂れ目)なことに気付いて
ますますファンになりそう。

ちなみに、その他のポール顔のミュージシャンには
ホリーズのギタリスト、トニー・ヒックスがいる。


Tony Hicks.jpg


もちろん、この人もそう↓


Nick Lowe.jpg


一見、人懐っこそうなポール顔のアーティスト達は、
実は一癖も二癖もある個性的で実力派のミュージシャンであることが
多いような気がする。
(なんて思うのはポール顔に弱い自分だけの贔屓目の見方?)


今日のBGM:「I've Been Lonely Too Long」by The Young Rascals

↑ディノ・ダネリのドラミングが冴え渡っている1曲。
曲そのものもモータウン・マナーだけど、ディノの端正で力強いプレイには
ファンク・ブラザーズのベニー・ベンジャミンも真っ青!

↓このピクチャー・スリーヴでは一番手前にいるのがディノ・ダネリ。
デビュー直後のこの頃の方がオッサン臭い。


I've Been Lonely Too Long.jpg


posted by Good Time Graphicker at 20:01| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月26日

New York Stories

今年に入ってから、
地上波の深夜に放映する映画が多くなった気がする。

放送局も台所事情がかなり厳しいらしいから、
コスト削減の一環なのだろうか。
下らないバラエティよりはずっといいけど、
願わくば50年代や60年代の古い映画をやって欲しい。
(そういうのはBSとかCSでやってるのかな?)

で、昨晩放映していた『ニューヨーク・ストーリー』。

マーティン・スコセッシ、フランシス・フォード・コッポラ、ウディ・アレン
という、NYに縁のある監督が腕を競ったオムニバス映画(1989年)だけど、
昔観た記憶がかなり薄れていたので、つい観直してしまった。

最初に観た時には、自分が美大生だったこともあって、
画家と助手の恋愛を描いたスコセッシの1話目の印象が強かった。
小悪魔的な若い助手(ロザンナ・アークエット)とのやりとりよりも、
マンハッタンの巨大な倉庫をアトリエにして
60年代のロックを大音量でかけながら作品作りに没頭するという、
ニック・ノルティ扮する画家のライフ・スタイルにとても憧れたのだ。

しかし今回観直してみたら、若い小娘に翻弄されまくる
ヒッピー世代の生き残りアーティストって感じで
全然カッコいいとは思わなかった。
(そのカッコ悪さを「いいね」と思わせるのがスコセッシの狙い?)

コッポラ担当の2話目は、昔も今も全く印象に残らない。

一番面白かったのはウディ・アレンの3話目。
口うるさい母親が中国奇術のショーに参加したらそのまま失踪してしまい、
ある日突然ニューヨークの空に現れて息子(ウディ・アレン)のことを
喋り出すという、ブッとんだ話。

こういう数人の監督が腕を競い合うオムニバス映画って
観客に強いインパクトを残せたら勝ちみたいなものだから、
いつものNY小話と見せかけて爆笑ファンタジーに持っていった
ウディ・アレンはさすが。

さすがと言えば、ウディ・アレン作品の音楽も素晴らしかった。
1920年代から活躍するトロンボーン奏者ウィルバー・デ・パリスの
「In A Persian Market」が何度も使われるのだ。
パリを経由したディキシーランド・ジャズみたいな小粋なお洒落さと、
どこかコミカルな匂いも発する極上のスウィング・ミュージックは
アレンの作風にぴったりだった。

確かリアルタイムで観た時は、
1話目に執拗に使われていたプロコル・ハルムの音楽に興味がいってしまって、
ウディ・アレン作品のジャズなどは気にも止めなかったが、
今ではそっちの方が断然好み。
(20年間にセンスが向上したのか、ただの老成なのか)

1930年代のジャズ・ギタリストを描いた、
大好きなウディ・アレンの映画『ギター弾きの恋』を
また観たくなってしまった。


今日のBGM:「I've Found A New Baby」by Wilbur De Paris

↑この曲も使われていた。
ウィルバー・デ・パリスの高速デキシーランド・スウィング。

確かデ・パリスの曲はウディ・アレンの他の作品
(『誘惑のアフロディーテ』『スコルピオンの恋まじない』など)
にも使われていたはずだ。よほど好きなんだろうな。


New York Stories.jpg


posted by Good Time Graphicker at 04:52| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする